院長 一和多 俊男
2025年4月から要クリニック院長に就任する一和多俊男です。最初に自分の経歴を簡単にご紹介させて頂きます。 1980年に日本大学医学部を卒業して日本大学大学院へ入学して博士号を取得し、1984年に獨協医科大学越谷病院呼吸器内科へ異動するまで、東京女子医科大学心臓血圧研究所で研修しました。獨協医科大学では、診療と共に睡眠および運動の呼吸生理学の研究を行い、その生理学的知識を活かして睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療と呼吸リハビリテーションを行ってきました。2009年に東京医科大学八王子医療センター呼吸器内科教授へ就任して、2018年から2年間、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会理事長を勤め、八王子医療センターでは終夜眠ポリグラフ検査(PSG)を含む診療システムと呼吸リハビリテーションチームとを立ち上げました。 2020年に東京医科大学を定年退職してから浦和医師会健診センターに勤務して健診に携わってきましたが、常々、自分の経験を活かした診療を行いたいと思っていました。
今回、要町病院の吉澤孝之院長から要クリニック院長に就任のお話しを頂いて大変嬉しく思い、今までの経験や基礎的知識を活かして、患者さんに納得して頂けるような睡眠時無呼吸症候群の診療を行うように尽力していきたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。
院長 一和多 俊男
1983年 日本大学医学部卒
日本大学医学部
呼吸器内科・臨床准教授
“睡眠時無呼吸症候群”は睡眠中に呼吸が止まることによって睡眠の質を悪化させ、さまざまな全身疾患の原因となります。わが国では日中の眠気を有する“閉塞性睡眠時無呼吸症候群”が200万人いるという調査結果がありますが、特徴的な症状に乏しく未治療のまま過ごしている患者さまも多く、身近に存在する疾患であると考えられます。睡眠の質が低下することによって仕事の効率が落ち、交通事故の原因につながることもあります。また高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの原因としても注目されており、気付かないで放置すると心不全や脳卒中など心血管系の疾患で命を落とす可能性も高くなります。
『愛語会 要クリニック』では“睡眠時無呼吸症候群”の診断に必要な睡眠ポリグラフ検査(polysomnography:PSG)を快適な空間で経験豊富な専門の技師が行います。また“睡眠時無呼吸症候群”を専門とする呼吸器内科、循環器内科、耳鼻咽喉科の医師が診療にあたります。自宅ですぐに検査ができる簡易検査も用意してありますので、いびきや睡眠障害でお悩みの方はぜひ一度ご相談下さい。
1984年 京都府立医科大学卒
帝京大学医学部
臨床検査医学・教授
わが国でも“睡眠時無呼吸症”“睡眠呼吸障害”という病名は一般的に受け入れられる名称となってきました。しかし、この病気をお持ちであってもそれと知らずに、また、そうかもしれないと思っていても、適切な治療を受けておられない方が非常に多いのが現状です。欧米では、高度肥満の方に起こりやすいことから、一般の関心度も高く、受診を呼びかけるTVコマーシャルが放映されているほどです。一方、この病気は日本人、東洋人では、肥満がなくとも起こりやすいことがわかってきました。また、その患者さん総数(有病率)は、日本人の生活習慣病の代名詞、高血圧と肩を並べるほど(4人に1人程度)であることもわかってきました。
さらに、高血圧・生活習慣病・メタボリック症候群の方では、一般の方より無呼吸症にかかりやすくなります。これらの病気は、無呼吸症とともに、心臓肥大、狭心症、不整脈など、多くの循環器的問題を引き起こします。この結果、すでに循環器疾患をお持ちの方々の多くがこの無呼吸症をもっておられ、また無呼吸症をお持ちの多くの方が循環器疾患を発症する可能性が高いという現実があるのです。
当クリニックでは、無呼吸症の検査・診療を主体としながら、これらの循環器的問題についても、その診断・発見と治療が行える態勢を整え、無呼吸症の方のトータルケアをめざします。
1989年 東北大学医学部卒
帝京大学ちば総合医療センター
耳鼻咽喉科 教授
お子さんに対する睡眠時無呼吸の検査として、自宅で計測できる簡易モニターがあります。しかし、この簡易モニターの解析は"簡易"ではなく"難解"であり、すべてこの簡易モニターのみにて診断するのは困難です。当院では5歳以上のお子さんに対する一泊入院終夜睡眠ポリグラフ検査を行っています。小児に対する終夜睡眠ポリグラフ検査ができる施設は首都圏でも極めて限られています。小児睡眠時無呼吸症候群は手術が第一選択であり、いたいけなおこさんに対する手術適応は、正確な精密検査により慎重に判断してゆきたいと考えています。
睡眠中の鼻づまりは、成人においても小児においてもいびきや睡眠時無呼吸を生じさせ、また口呼吸を誘導させます。また鼻づまりはいびきや睡眠時無呼吸の患者様の治療方法である持続陽圧呼吸療法(CPAP)やマウスピース療法が行えない大きな原因となります。軽症~中等度の睡眠時無呼吸の患者様に対して、また治療器がうまく使えない患者様に対して、鼻治療により劇的に睡眠時無呼吸が改善したり治療器が快適に使えるようになることはしばしば経験します。
当院では3名の耳鼻咽喉科医師によりこれらの患児様、患者様に対して的確な診断、および治療を行っております。是非ご相談下さいますようお願い申し上げます。
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月曜日・水曜日午後担当 耳鼻咽喉科
三枝 華子 (日本睡眠学会認定医)
2001年 帝京大学医学部卒 帝京大学医学部付属溝口病院 耳鼻咽喉科 助手
患者様それぞれの症状・病態にあった治療法を提供させていただきます。昼間の眠気・いびきの患者様で、鼻づまりでお困りの方は是非ご相談ください。
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月曜日夜・土曜日担当 耳鼻咽喉科
余田 敬子
1989年 東京女子医科大学卒 東京女子医科大学 東医療センター 耳鼻咽喉科 准教授
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金曜日午後・夜担当 呼吸器内科
阿久澤 浩司
1990年 日本大学医学部卒